XXX: SCP-XXX-JP
Euclid:
特別収容プロトコル:
SCP-XXX-JPはサイト-81██のオブジェクト収容ロッカーに施錠された状態で保管してください。SCP-XXX-JPを用いた実験を行う場合は、セキュリティクリアランスレベル3以上の職員2人以上の承認が必要です。サイト外部でSCP-XXX-JPが発見された場合はエージェントを派遣して即座に回収し、調理した人物や流通経路を調査した後に焼却してください。
SCP-XXX-JP-1に指定された人物は財団フロント企業が経営する食品会社のプリン生産ラインに配属されます。そこで生産されたプリンは出荷することなく当日のうちに全て焼却してください。また、この事実をSCP-XXX-JPに伝えることを禁じます。
万が一SCP-XXX-JP-1がSCP-XXX-JPに変異した場合は対ミーム装備を備えた機動部隊お-22("汚物消毒")により即座に焼却されます。
SCP-XXX-JP-2は実体そのものは収容不可能ですがSCP-XXX-JP-1の変異を防ぐことで実体の出現を未然に防ぐことが出来ると考えられています。
SCP-XXX-JP-2が出現した場合、機動部隊お-22("汚物消毒")出動し、SCP-XXX-JP-1の場合と同じように焼却してください。
説明:
SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-1によって調理されたプリンです。オリジナルとなるSCP-XXX-JPは1体目となるSCP-JP-1が摂食したと考えられています。このオリジナルの流通経路や容器は1体目のSCP-JP-XXX-1の記憶の欠如により明らかになっていません。このプリンは劣化することがなく、何者かに摂食されるまで鮮度を保ち続けます。
SCP-XXX-JPを摂食されることで摂食した人間に異常性を発露させます。このSCP-XXX-JPには直接見た人間にSCP-XXX-JPを摂食したいという欲求を引き起こします。この欲求はSCP-XXX-JPのサイズに比例して大きくなりますが、SCP-XXX-JPを焼却することで無くなります。SCP-XXX-JPを摂食した人間(SCP-JP-XXX-1に指定)は染色体に異常を起こします。この異常が進行するほどSCP-XXX-JP-1は日常生活の中にプリンを作る時間を組み込むようになり、その行動に違和感を感じなくなります。
その最も優先度が高い行動は、プリンを調理して他人に振る舞おうとする事です。この際、プリンに無意識下に自身の汗や唾液、角質、[削除済]などのなんらかの体組織を混入させる工程が調理手順に含まれ、この手順を行って作成されたプリンはSCP-XXX-JPとなります。SCP-XXX-JP-1の体液を直接摂取させた場合やその他の食品に混ぜて摂取させた場合にはSCP-XXX-JPの異常性が見られなかったことからプリンに混入された場合のみ効果があると考えられます。SCP-XXX-JPが他人に摂食されずに手元に残った場合、自らSCP-XXX-JPを摂食します。SCP-XXX-JP-1個体がSCP-XXX-JPを摂食することで染色体異常が進み、最終的にはSCP-XXX-JP-1の体組織をSCP-XXX-JPに作り替えるような機能をSCP-XXX-JP-1に持たせます。。これによりSCP-XXX-JPは最終的にSCP-XXX-JPに変異します。
SCP-XXX-JP-1をSCP-XXX-JPが作成できない状況下に置いた場合には会話の中で語尾にプリンをつける、筆談やメールのやり取りではプリンの絵文字を用いるなどの行動をとり、この行動が続いた場合には変異が進みます。この語尾や絵に1週間以上暴露した人物は、結果的にSCP-XXX-JPを摂食した場合と同じ異常が起こります。
SCP-XXX-JP-1を拘束して発声、筆記を不可能にした場合は、約一週間経過した時点でSCP-XXX-JP-1の体組織が急激にSCP-XXX-JPに変異します。変異した人間大のSCP-XXX-JPを目撃した人物はこのSCP-XXX-JPを摂食したいという欲求が非常に強くなり、第三者の強い制止や物理的強制力無しでは変異したSCP-XXX-JPの摂食に至ります。
上記のような過程を経て変異した人間大のSCP-XXX-JPを5~18分放置した場合にSCP-XXX-JP-2が半径5m以内の空間にゲル状の亀裂を作り、そこから15秒ほどかけて出現します。
SCP-XXX-JP-2は地球上のどの生物とも合致しない特徴を持つ実体です。出現したSCP-XXX-JP-2は人間大のSCP-XXX-JPを吸収した後に出現したものと同様な亀裂を作り転移しようとします。また、SCP-XXX-JP-2に直接触れた人物は染色体異常が急速に進み30秒ほどでSCP-XXX-JPへと変異し、SCP-XXX-JP-2に吸収されます。
SCP-XXX-JP-2は転移する特性のため収容はほぼ不可能ですが、プリンほどの硬度しかないため物理的手段で原型を留めなくした後に焼却することで無力化が可能です。