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アイテム番号:SCP-XXX-Jp

オブジェクトクラス:Euclid

特別収容プロトコル: SCP-714-JPはサイト-387内の大型動物の収容ユニットに個別に収容し。定期的に一般的な爬虫類の食物が乗せられていた餌皿を入れ、備わっている小型の池の水を注水した後排水し、内部の空気は常に吸引し続け真空状態にしてください。二ヶ月に一度生長期間に入り脱皮をし身体を大きくしていきますが、その際尾を20cm程切り落としてください。

説明: SCP-714-JPは標準よりも巨大なタカチホヘビ科タカチホヘビ属に酷似している全長3mほどの計34匹の蛇です。しかし、生物学的にはタカチホヘビとは近親種であると確認はされていません。また口内は全くの暗闇で視認や照らすことは出来ませんが、研究員が直接触れた結果大型の蛇と口内の大きさは変わりません。

SCP-714-JPは大きく分けて三つの行動周期が存在し、それぞれ『活動期』『成長期』『消失期』の三つに分類され、『消失期』を妨害することで『活動期』へ戻ります。

『活動期』のSCP-714-JPは空であると言う状況や状態をその口で捕食し『摂取』し活動します。通常の餌を摂取することは無く、空になった状態の物だけを『摂取』します。『摂取』し終わったものは『空である』と言う状況が消失し、直前に乗せられていた餌が餌皿に出現します。

餌皿に出現した餌は検査の結果、完全に同じ物が出現していると確認されています。

そして二ヶ月に一度の『成長期』の際に脱皮を行います。一週間ほどかけて脱皮を行いSCP-714-JPは平均して20cm程全長を伸ばします。SCP-714-JPの全長が一定以上に達した時、自身の尾を捕食し始め『消失期』へと移行します。

『消失期』に移行すると自らの尾を捕食していき頭部にまで達すると口が裏返り一見では黒い球体の様なものに変貌します、この球体の周囲10m以内の物質や現象は0へと移行します、移行SCP-714-JP-aと呼称します。

SCP-714-JP-aに近いほど消失の速度は速くなります。前回の消失期では一匹の雌のSCP-714-JPが移行し、73時間に亘りサイト-387に甚大な被害を及ぼしました。

以下が前回消失したものをリストアップしたものです、以前あったものでサイト内で無くなったものや見つからない物があったら管理者に報告してください。

気性としては大人しく他の生物には近寄ろうとはしませんが、危害を加えると激しく抵抗し巨体でもって敵対者を殺傷します。人に懐くことはないようですが、非常に高い知能を持ち人の知能と比較すると5歳程度だと推測されます。

また、SCP-714-JP同士の交尾によって産まれたSCP-714-JPの仔は同等の特異性を持ち成体と同じサイズになるまでの脱皮には消失期には移行しないことが確認されています。

SCP-714-JPは財団が要注意団体である日本生類創研の研究施設に襲撃した際に確保しました。このオブジェクトがどのような理由で創られたかは不明ですが、生物兵器としての活用が目的だと想定します。

補遺1: 前回消失期に移行したSCP-714-JPの収容ユニットを検査した結果、SCP-714-JP-aが大幅に縮小しながらも未だ存在していることが分かりました。SCP-714-JP-aを触れても問題無いことから、物を消失させる能力は失ったものだと仮定します。SCP-714-JP-aとなったSCP-714-JPは以前の様に捕食や移動する器官がどこかへ消失したためこのSCP-714-JP-aは餓死したと思われます。

補遺2: 意図的に二匹のSCP-714-JPの摂取させる量に差をつけた結果、餌を少なくした個体の消失範囲は7m程に対し大量に餌を摂取した個体は16mと前回との差を観測することが成功しました。この実験によりSCP-714-JPは摂取した空の状態を放出している、もしくは範囲内に状態や状況を付与しているものだと仮定します。

補遺3:SCP-714-JPの解剖結果、今まで摂取した量と比例する小規模な消失期を引き起こしてしまう事が判明しました。解剖等を行わない場合死骸はサイト-387の地下に防腐剤と共に埋葬してください。