八畳キートンの1坪下書き置き場
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kari_tsuchiyu

発見時のSCP-XXX-JP-1

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 発見されたSCP-XXX-JPはサイト-8123の標準収容ロッカーに保管されます。SCP-XXX-JP-1~6を同一のロッカーには入れず、必ず別々のロッカーにて保管してください。

説明: SCP-XXX-JPは異常性を持った伝統こけし群です。作りは一般的なこけしと変わりませんが、通常ならば生産地や制作者名などが書かれている底面には何も記されていません。
SCP-XXX-JPは他者が存在しない密室にて対面した時に回転運動を始めます。それを見た人はSCP-XXX-JPと同じ系統のこけしが生産されている温泉地に対し強い関心を持つようになります(この状態となった人を以下SCP-XXX-JP-Aと呼ぶ)。そしてSCP-XXX-JP-Aが当該の温泉地へ訪れた際には必ずその地にて大量のこけしを購入していくようになります。この行動はSCP-XXX-JP-Aの居住地や経済事情などに関係せず定期的に繰り返されますが、クラスA記憶処理を施すことで停止させることができます。

「2009年以降九州から毎月土湯温泉に来ては大量にこけしを買っていく人が現れ、どうして土湯温泉に興味を持つ様になったのかと聞いたら『家にいつの間にかこけしが置かれていて、不思議に思って見ていたら回り出した。それを見ていたらここへ行きたくなった』と答えた」という噂話が当該の温泉地内で広まっていたのを、偶然休暇に来ていた財団職員が聞いたことにより収容に到りました。

SCP-XXX-JP-1の収容以降ほかのこけし産地でも同様な状態に陥っているSCP-XXX-JP-Aが訪れていないかの調査が行われ、現在6人のSCP-XXX-JP-Aとそれらが所有していた6体のSCP-XXX-JPが発見されています。そのいずれもが異なる系統のこけしでした。こけしは一般的に11系統あるとされ、それぞれに産地が異なります。そのため未発見の温泉地にもSCP-XXX-JP-Aが訪れている可能性が高く、さらなる調査が要求されます。

識別番号 発見日 SCP-XXX-JP-Aの住所 SCPの系統 SCP-XXXの生産地
SCP-XXX-1 2009/██/██ 福岡県北九州市 土湯系 福島県 土湯温泉
SCP-XXX-2 2009/██/█ 新潟県長岡市 南部系 岩手県 花巻温泉
SCP-XXX-3 2011/█/█ 北海道函館市 鳴子系 宮城県 鳴子温泉
SCP-XXX-4 2012/██/██ 中国 四川省 津軽系 青森県 大鰐温泉
SCP-XXX-5 2014/█/██ アメリカ コロラド州 木地山系 秋田県 小安温泉
SCP-XXX-6 2017/█/██ [データ削除済] 肘折系 山形県 肘折温泉

未発見の系統: 弥治郎系 遠刈田系 作並系 山形系 蔵王高湯系

SCP-XXX-JP-1~6を並べると回転しながら激しくぶつかり合います。そのとき空間内は硫化硫黄1で満たされていき、人によっては体調に悪影響が及びます。

kari_nakanosawa

(参考)異常性を持たない中ノ沢こけし

補遺: 2018年9月、第六十四回全国こけし祭りコンクールにて初めて中ノ沢こけしが独立した名称にて審査対象となりました。2017年まで中ノ沢こけしはSCP-XXX-1と同じ土湯系こけしの一種として扱われていて、同大会でも中ノ沢こけしは「土湯系こけし」として審査を受けていました。それでもあくまで土湯系の一種としての中ノ沢こけしという扱いではありますが、以前より独立した系統としての「中ノ沢系」を提唱する動きはありまして、2018年の件もこの流れの中で行われたことです。現行の「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」(伝産法)による新たな系統の認定基準の一つ「百年以上の歴史がある」は2022年に達成されることからも、今後正式に中ノ沢こけしが新系統として認定される可能性は高いと考えられます。これにより新たなSCP-XXXが発生し得ると判断されるため、2022年以降は中ノ沢温泉も調査対象地域に加えることが委員会によって承認されました