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アイデア
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは危険物収容ロッカーに保管されます。ロッカーの破損・収容違反時は専用の機器を投入し速やかに再収容を行ってください。現在SCP-XXX-JPを使用した実験は無期限に停止されています。
SCP-XXX-JPの影響下にある人間は防音処理された部屋に隔離収容してください。対象との接触時にはイヤーマフなどの装着による防音措置が義務づけられています。多弁さを助長するため、一切の情報媒体を与えてはいけません。現在1体のSCP-XXX-JP-1、3体のSCP-XXX-JP-2が収容されています。

説明: SCP-XXX-JPは衣類の形状をしている不可視の実体です。視認できないという点を除き、外見・サイズ・材質は一般的な衣類と何ら変わりはありません。SCP-XXX-JPを視界に捉える、触れるなどの接触をした人間(以下SCP-XXX-JP-1)は「そこに見えないが素晴らしい衣装がある」「賢くなれば衣装が見える」という認識を起こし、分野を問わず知識の収集に対する欲求を示します。

SCP-XXX-JP-1は上記の症状と同時に、SCP-XXX-JPがいかに素晴らしいかを積極的に他者へ伝えようとします。この説明は主に発声によって行われますが、書かれた文章を読むことによっても同様に感染します。説明媒体を見聞し、内容を理解した人間はSCP-XXX-JP-2となり、SCP-XXX-JP-1と同じ欲求を持つようになります。SCP-XXX-JP-2の行う説明はSCP-XXX-JP-1のものと同様の異常性を持ち、結果としてSCP-XXX-JP-2はSCP-XXX-JP-1を中心として組織的に数を増やしてゆきます。

SCP-XXX-JP-2の数が一定に達すると、以降の感染者の中に一人SCP-XXX-JP-3が現れます。SCP-XXX-JP-3は見えない服の存在を否定し、やがてSCP-XXX-JP-2と共にSCP-XXX-JP-1へ激しい非難を行います。これに対しSCP-XXX-JP-1は狼狽の反応しか示しません。SCP-XXX-JP-1に対する非難は次第に暴力的なものになり、対象の無反応、あるいは死亡まで継続されます。

その後、SCP-XXX-JP-2とSCP-XXX-JP-3は共同で作業を行い、SCP-XXX-JP-1の生死に関係なくその体を用いて[編集済]この時製作されるものは、感染者達の熱狂的態度による手元の狂いや、不適切な材料の使用により、大抵「衣類」と呼べるものではありません。感染者達は完成した製作物に満足せず、「もっと素晴らしい衣装」のためと称して殺人と感染の拡大を続けます。

旧サンボボックス