108Hassium

注意

当報告書は不正確な内容および不適切な表現を含むため、大幅な改訂が検討されています。

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SCP-xxxx-JP-A

アイテム█号: SCP-xxxx-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-xxxx-JPおよびSCP-xxxx-JP-Aの正確な異常性は未解明であるため、解明を目的とした実地調査が継続的に行われています。SCP-xxxx-JPに該当すると推測されている地域はカバーストーリー"鳥獣保護区"を流布し、外部からの立ち入りを規制してください。

説明: SCP-xxxx-JPは、北海道の██村を含む約5 ㎢程度とみられる領域です。SCP-xxxx-JP内では、「ん」という文字が空中に現れます(以下、現れる文字をSCP-xxxx-JP-Aとする)。SCP-xxxx-JP-Aは以下の特徴を持ちます。

  • 物理的接触は不可能。
  • 目視のほか、カメラなどの機械でも記録可能。
  • いかなる対象の視野内においても、常に一定の向きを保ち続ける。
  • 不定期的に消失と発生を繰り返し、最少で2個、最大で2█個までの増加が記録されている。
  • 形状と大きさは全て異なるが、書体は全て既知のものである。

聴取記録-xxxx-JP

実施日: 18/09/0█

付記: 佐藤博士による、██村の居住者に対するSCP-xxxx-JPについての聴取記録です。

<再生開始>

佐藤博士: インタビューを始めます。

対象: はい。

佐藤博士: まず、あの文字がいつから存在しているのか教えてください。

対象: はて、どうだったか…。確か2ヶ月かもっと前だな。

佐藤博士: 出現したときの状況は覚えていますか?

対象: いきなりパッと現れた、…っていうのはちょっと違うな。そうだな、ちょうどその時からそこにあるっていうか…。よくわからねぇし説明もできねぇよ。

佐藤博士: そうなんですね。では、あれについてあなたがどのように思っているか教えてください。

対象: どう、って言われてもねぇ…。別に言うようなことは無ぇな。

佐藤博士: えっ…?明らかに異常だと思いますが、何とも思っていないんですか?

対象: 異常?あれが?

佐藤博士: [4秒間沈黙]えぇと、では他の質問をします。 あなたは今までずっと、「ん」という音を発していませんよね?どうやら他の住民の方も—―

対象: [佐藤博士に掴みかかる] てめぇ!今までずっとわかって言ってたのか!

<再生終了>

終了報告書: 他の居住者にも聞きましたが、ほとんど同じような結果でした。SCP-xxxx-JP-Aに関する情報はほとんど得られず、不可解な行動についてもさらなる調査が必要です。

補遺: 佐藤博士は当報告書の作成から3時間後、死亡した状態で発見されました。死因は自殺とみられます。以下の文書は、自殺の直前に佐藤博士が書いたと思われるものです。

あの村の奴等の奇行の理由が分かった。私は最初、村人たちが"アレ"を口に出さないのは、アレを崇拝の対象にでもしているからではないかと思っていた。しかし、今の私には分かる。SCP-xxxx-JP-Aはそれ自体を正常であると思わせるだけでなく、正常な文字を異常なものと思い込ませる効果を持っている。
アレが他と違う特殊な文字だと思う事自体は、異常な思考ではないだろう。実際、私はSCP-xxxx-JPを知る前からアレが他と違うものだと知っていた。その時はまだ、「は」や「を」等と同じような特別な文字の一種、程度にしか思っていなかった。しかし、今やそれは大きな間違いとなってしまった。アレは単体でいかなる意味も付け加えない。ありふれた文字のように振舞いながらも、1つとして同じものもどころか似たものすら持たない。そして、決して先頭に立とうとしない。アレは異質で、在ってはならない、忌むべきものである 。あの村に音もなく佇む姿だけが正しい在り方である—―無意識のうちに、私はそのような思考に支配されていた。あの文字を見る度に例えようのない気持ち悪さに襲われ、無意識的にアレを含まない言葉だけを選ぶようになっていた。
今の私には、アレを背負って生きるという道はもう残されていない。

18/10/12 K.S1


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