アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8107内の低危険度収容ロッカーに収容されます。SCP-XXX-JPの異常性によって活性化したSCP-XXX-JP-1は規格に合わせた特別収容室に収容されます。また後述する特異性からSCP-XXX-JP-1の付近にプラスチックを持ち込むことは禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは███製のプラモデルニッパーとデザインナイフです。SCP-XXX-JPは収容時の実験で熱、圧力、高電圧等での損傷はしませんでした。SCP-XXX-JPを用いて作成された人型プラモデル(SCP-XXX-JP-1)は出来が良いほど高度な知性や人格を獲得します。また、自立した運動が可能であり、身体能力は作成者と同等でした。パーツの硬度、質量がタングステンと同等に変化しますが弾性のみ鉄と同等に変化しています。塗装した場合塗装に由来する知識や技術を会得しています。本来存在するはずの継ぎ目は結合しており、解体は不可能でした。SCP-XXX-JPは1人1回しか活性化せず、1人の人物が複数のSCP-XXX-JP-1を作成することは不可能です。現在3体のSCP-XXX-JP-1を収容しています。SCP-XXX-JP-1は制作者からの指示にしか従わないため実験、インタビューはSCP-XXX-JP-1-1の作成者である██研究員が行います。
20██/██/█にSCP-XXX-JP-1-3が突然崩壊し、異常性を消失しました。調査の結果XXX-JP-1-3の制作者である元Dクラス職員がSCP-XXX-JP-1-3の崩壊した時間に事故死した事が判明しました。この事からSCP-XXX-JP-1-3の崩壊は作成者であるDクラス職員の死と何らかの関係があることが推測されます。この事についてSCP-XXX-JP-1に対しインタビューが行われました。
[[collapsible show="+ 第1回SCP-XXX-JP-1インタビュー記録抜粋" hide="- 第1回SCP-XXX-JP-1インタビュー記録抜粋"]]
対象: SCP-XXX-JP-1-1
インタビュアー: ██研究員
<録音開始>
██研究員: 今回はSCP-XXX-JP-1-3の事を聞きたいのですが、何故XXX-JP-1-3は崩壊したのでしょうか?
SCP-XXX-JP-1-1: 私達は制作された瞬間に制作者と様々な事を共有することでこんな風に動いたり喋る事が出来るようになります。その時に知識や運動能力を得ますが同時に魂も共有されるんです。
██研究員: つまりSCP-XXX-JP-1-3が崩壊した理由はその制作者が死亡したからと言う理由で良いんですか?SCP-XXX-JP-1-1: ええ、その理由で間違っていません。
██研究員: では逆に貴方達が崩壊した場合はどうなるんですか?
SCP-XXX-JP-1-1: その場合は制作者も一緒に死んでしまいます。
██研究員: そうですか……では今回のインタビューを終了しますが何か質問等ありますか?
SCP-XXX-JP-1-1: 私は貴方と様々な物を共有した結果動いたり喋る事が出来るようになりました。私はこの恩に報いたい。私に出来ることは限られるだろうけど、出来るのであれば貴方の役にたちたいのです。何か私に手伝えることが無いか上の人に聞いて頂きたいです。
██研究員: 一度上に聞いてみます。
<録音終了>
終了報告書: SCP-XXX-JP-1-1からの要望は部分的に許可され、収容室内に限り制作者との接触が許されます。
201█/██/██の定期検診で、██研究員含めSCP-XXX-JP-1の制作者全員の体の一部がSCP-XXX-JP-1と似た物質に変化していました。強度はタングステンと同等に変化していましたが、質量に変化はありませんでした。また接触時の感触は通常の皮膚と同じです。この事についてSCP-XXX-JP-1-1にインタビューを行いました。
対象: SCP-XXX-JP-1-1
インタビュアー: ██研究員
██研究員: 今回聞きたいことは1つだけです。私を含めた制作者全員の体が変化していることに何か関係していないでしょうか?
SCP-XXX-JP-1-1: はい……関係があります。体の変化は私達と魂を共有したから起こっています。私達と制作者は魂を共有しているために互いに影響しあっています。私達は時間がたてばたつほど制作者が持つ技術や知識を獲得していき、制作者はどんどん体が私達のように変化していきます。
██研究員: 体が変化する事で身体機能に害などは無いんですか?
SCP-XXX-JP-1-1: 害はありません。関節なら関節の動きをするように、臓器なら臓器の動きをするように変化しますから。
██研究員: 分かりました。では、これで今回のインタビューを終了します。
<録音終了>終了報告書: 現在██研究員の体の変化は肌面積の30%にまで及んでいます。
異常性の発覚後、SCP-XXX-JP-1-2、4を制作したDクラス2名にSCP-XXX-JP-2を割り振り収容、SCP-XXX-JP-1-1の作成者である██研究員に対し許可の無い外出の禁止、1週間に1回のカウンセリングが義務付けられます。またSCP-XXX-JPの使用はセキュリティクリアランス3以上の職員の許可が必要となりました。
補遺:-1 SCP-XXX-JP-1-1が作成されてから10年が経過した現在、制作者である██ 研究員上級研究員は35歳でありながら定期検診等での老化が確認されていません。定期検診の結果は決まってSCP-XXX-JP-1-1の作成から2日後に行われた検診の数値が検出されています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8123の低危険収容ロッカーに収容されます。実験及び持ち出しはセキュリティクリアランス3以上の職員の許可と監視の上行ってください。また実験時には必ず財団エージェントを対象にしてください。
説明: SCP-XXX-JPは一般的なアナログの腕時計です。針は6時で停止しており如何なる方法でも稼働しません。また財団によるあらゆる実験での損傷が確認されませんでした。
SCP-XXX-JPの異常性は18歳以上の人物が着用する事で活性化します。SCP-XXX-JPを着用した人物(以下暴露者)は着用してから10分後にその場から消失し、その10分後に暴露者が出現します。消失中はあらゆる機器による通信が不可能です。暴露者に対するインタビューの結果、暴露者は消失している間、過去へ転移していると推測されています。転移する過去の日時は暴露者によって違いますが、全ての暴露者が共通して暴露者が記憶している、悔恨を強く残す出来事が起こった場所に、その出来事が起こった前日の午前6時に立っていると証言しています。過去に居られるタイムリミットは過去転移した日の明後日の午前6時であり、達した時点で自動的に現代に帰還します。SCP-XXX-JPは同一人物による異常性の活性化が確認されていない事から、異常性の活性化は1人1回と推測されています。
第1回実験記録XXX-JP - 日付201█/██/█
対象: エージェント█
実験方法: エージェント█にSCP-XXX-JPを活性化させる。
結果: SCP-XXX-JPは活性化しエージェント█は通常通り消失後、出現しました。帰還直後に行われたインタビューにより、エージェント█は200█/██/██にタイムスリップした事が判明しました。その翌日にエージェント█の母親が病死しています。
第2回実験記録XXX-JP - 日付201█/█/█
対象: エージェント██
実験方法: エージェント██にGPS、携帯電話、ビデオカメラを持たせてSCP-XXX-JPを活性化させる。
結果: SCP-XXX-JPは活性化しエージェント██は通常通り消失後、出現しました。消失中はGPS、携帯電話の通信は不可能でした。またビデオカメラには3時間に及ぶ白い動画が保存されていました。帰還直後に行われたインタビューにより、エージェント██は199█/█/██にタイムスリップした事が判明しました。その翌日に、エージェント██は過度の練習により肩を壊しています。
第3回実験記録XXX-JP - 日付201█/█/██
対象: エージェント███
実験方法: エージェント███にSCP-XXX-JPを活性化させる。過去の物品を持ち帰るよう指令する。
結果: SCP-XXX-JPは活性化しエージェント███は通常通り消失後、出現しました。エージェント███はタイムスリップした日の██新聞の朝刊を所持しており、エージェント███が所持していたレシートの時刻に、エージェント███と思われる人物の目撃証言や監視カメラの映像が発見されました。帰還直後に行われたインタビューにより、エージェント███は201█/█/█にタイムスリップした事が判明しました。その翌日にエージェント███はSCP-███-JPの収容違反に巻き込まれ全治半年の重症を負っています。
分析: レシートや防犯カメラの録画記録等の物的証拠があることから、過去への転移は実際に行われている可能性が高くCK-再構築シナリオが発生する可能性があることから、SCP-XXX-JPを用いた実験は現在禁止されています。
補遺: SCP-XXX-JPは██県警に潜入していた財団エージェントが「前に歩いていた人が突然消えた」という通報を受けた事から異常性が発見されました。通報者にはクラスA記憶処理が、暴露者はインタビュー後にクラスB記憶処理が行われました。
対象: ███2
インタビュアー: ██博士
<録音開始>
██博士: ██さん、貴方が持っていたあの時計はどのように入手しましたか?
███: あの時計はオークションで競り落としたんだよ。
██博士: 動かない時計をですか?
███: 昔は時計店を営んでたから直せば良いかと思って買ったんだよ。それに何よりも外見が気に入っていたからな。
██博士: そうでしたか、実はこれが一番聞きたいことなのですが貴方が時計を着用した時、何が起こったんですか?
███: 一瞬目が眩んだと思ったら自分が前に住んでいた家の前に立ってたんだ。10年前に火事で焼失したはずの家の前に、しかもまだ嫁や娘が生きてたんだ。10年前に火事で死んだはずの嫁や娘が。
██博士: ちょっと待って下さい。火事ですか?我々の調査した記録では崖崩れになって居るのですが、
███: 過去は変えたんだ、でも未来は変わって無かった。
██博士: 続けてください。
███: 俺は火事の原因となった放火魔を捕まえた。それで火事は起こらなかった。過去を変えたんだから、未来が変わったと思ったよ。
██博士: しかし未来は変わってなかったと?
███: あぁ、火事という過去を変えたから、代わりに崖崩れで同じ結果になった。多分そういうことなんだろうな。
██博士: すみませんが私にはお答え出来ません。
███: そりゃそうだ、そんな事神様でもないと分からない。でもよ何でこんな夢見させるような物があるんだよ。
1度でも嫁や娘とまた生活出来るって思ったこの気持ちはどこに向ければ良いんだ。██博士: インタビューを終了します。
<録音終了>
分析: 暴露者からのインタビューから、SCP-XXX-JPの過去改変は限定的であると推測されます。
以下の文章は田中先生が以前住んでいたアパートから見つかった日記の抜粋です。
この文章はSCP-1045-JPによる添削が行われていないことから何らかの異常性との関連が推測されています。[[/footnote]]
20██/█/█
大学を卒業して、勤務する学校が決まって、やっと教師になるんだなぁって実感が沸いた。明日は着任式があるって思うと緊張と不安で寝れなくなっちゃったから、何で先生になりたくなったのかをここに書きたいと思う。これは日記だから私以外読まないだろうけどね。
何から書けば良いんだろ、でもまずはこれからかなぁ?
私は中学生の時にいじめられていました。今でも思い出すと涙が出ちゃうのでここには書きませんが、その時にとある先生に出会ったの。その先生はいじめられていた私を助けてくれました。その時思いました。私も誰かがいじめられてる時に自分から手を差し伸べられる先生になりたいなって。先生みたいに皆から愛されて、皆を愛せるクラスを作りたいなって。卒業式の日に私を助けてくれた先生みたいに皆が涙を流して、クラスの歌を歌ってくれる。そんな先生になりたいなって思ったの。それが先生を目指した理由。
書いてたら眠たくなってきたのでそろそろ寝よっかな。明日着任式で会える子達が良い子達だと良いなぁ。
20██/█/██
今日の着任式で私が担当する生徒達と出会った。皆優しそうで今から1年間あの子達と一緒に過ごせると思うととても楽しみだなぁ。
20██/█/██
今日はクラスの皆に将来の夢について作文を書いてもらった。提出された作文はとても上手で、正直同時期の私より上手だと思う。だけどもっと上手くなって欲しかったから沢山添削してしまった。私が皆に出来る事はこれくらいしか無いから。
20██/█/██
今日は私の誕生日。大学に入ってからは家族位しか祝ってくれる人は居なかったけど、今日はクラスの子が1人、私に「誕生日おめでとう」って言ってくれた。その場で泣いてしまいそうな程嬉しかった。これだけでも先生になった価値はあると思う。来年も祝ってくれる子が居ると良いな。
20██/█/██
今日は皆と合唱コンクールの練習をした。もう1週間毎日皆の合唱を聞いてるけどどんどん上手になっていってる。もっと練習すればもっと上手くなると思う。皆が合唱コンクールで優勝出来るように私ももっと頑張らないと。
20██/█/█
今日は合唱コンクールがあった。皆はとっても上手だったけど惜しくも準優勝だった。でもコンクールでの皆の合唱は私が今迄聞いてきた中で1番上手だったと思う。来年も皆の担任になることが出来たら、次こそ優勝出来るように皆と頑張りたいなぁ。
20██/█/█
合唱コンクールが終わってから私に対する皆の態度が変わった様に思う。前はもっと皆と気軽に話せたのに、最近は避けられている様に感じる。皆に前みたいに気軽に話し掛けて貰えるように私からも皆にもっと話しかけていくことにしよう。
20██/██/█
今日はクラスの皆の雰囲気がどこかおかしかった。皆が私の方を見てる。まるで昔のいじめられてた時みたいに、多分思い過ごしだと思う、だって皆にいじめられるなんて考えたくもないから。
20██/██/█
やっぱり私は何処に行ってもいじめられてしまうのだろうか?今日はトイレに入っていたら水をかけられた。まるで昔みたいに、私はあの先生の様には出来なかった。
20██/██/██
クラスの皆は私をいじめてとても嬉しそうに笑う。それを見て周りの先生も同じ様に笑う。まるで中学生の時みたいに、でも中学生の時とは違って助けてくれる先生は居ない。私に出来ることは、作り笑いを浮かべてそれを我慢することだけで、それは昔と何にも変わってない。でも、私にはそれしか出来ない。私は皆にどれだけ酷いいじめをされても、皆の事を嫌いになることが出来ない。私がこの事を他の人に言ってしまえばクラスの皆が不幸になってしまう。だから私は皆を守るために皆からどんないじめをされても絶対に我慢して見せる。
20██/█/█
私、何か悪いことでもした?
20██/█/█
もう、嫌だ
20██/█/█
皆が嫌いな事は直すから、だからいじめないで。
20██/█/██
止めて。私をいじめないで。
20██/█/█
私の何が悪かったの?教えてくれたら直すから。
20██/█/██
誰か助けて。
20██/█/██
何でこうなったのかな。
20██/█/██
皆から逃げたい。
20██/█/██
もう、限界だ。
20██/█/██
お母さん、お父さんこんな親不孝な娘でごめんなさい。今迄育ててくれてありがとうございました。2人の娘で幸せでした。
20██/█/██
副担任の██先生、私が死んだ後のクラスの皆の事は任せます。全部押し付けてしまってごめんなさい。
20██/█/██
██学校の先生方、この1年間皆さんと共にクラスの子を教えることが出来てとても幸せでした。私が死んだ後、副担任の██先生を支えてあげてください。
20██/█/██
明日は皆とお別れする日。その決心がやっとがついた。皆には色々されたけど、やっぱり皆を恨む事なんて私には出来ない。何故私がいじめられたのか今でもよく分からないけど、でも私が原因だと思う。あの先生みたいに皆から好かれる先生になるなんて事、私に出来るはずが無かったよね。でも、私もあの先生みたいな関係にあの子達となりたかったな。
この日記の最後のページは破り取られており、SCP-1045-JPの追記3の紙に使用された事が判明しています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8119の低脅威大型生物用収容室に収容されます。SCP-XXX-JPには1日に10㎏の牧草、5㎏の配合飼料、30Lの飲用水を朝夕の2回に分けて与え、3時間以上の運動を行わせて下さい。運動中にSCP-XXX-JP-1が出現した場合、必ず担当職員に報告してください。SCP-XXX-JPを用いた実験は現在凍結されています。
説明: SCP-XXX-JPは同一の馬が素材と推測される重量250㎏、全長150㎝の大型二輪車です。エンジン等の内燃機関、骨組みの全てが馬の臓器、骨格によって構成されており、自律した行動を行う事が可能です。その行動は一般的な馬と酷似しており、財団によるDNA検査の結果から元競走馬の██████と同一の遺伝子を有している事が判明しています。
SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPの速度が時速30㎞以上になることで出現する人型実体です。SCP-XXX-JP-1出現中のSCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-1の制御下にあると推測されます。SCP-XXX-JP-1には特別収容プロトコルは必要ありません。
SCP-XXX-JP実験記録
対象: SCP-XXX-JP
実験方法: サイト-8119内の運動場でD-62983に運転させ、走行性能を調査する。
結果: SCP-XXX-JPにD-62983が乗車した瞬間にSCP-XXX-JP-1が出現しD-62983を振り落としました。その後SCP-XXX-JPに乗車後、瞬間的に時速55㎞まで加速し逃走しました。その後追跡していたエージェントの妨害によってSCP-XXX-JPの速度が時速30㎞を下回った事でSCP-XXX-JP-1の制御下から外れたSCP-XXX-JPの確保が行われました。
分析: まるでSCP-XXX-JPを自分以外が操縦する事を拒否しているかの様な出現でした。SCP-XXX-JPの操縦が不可能となると収容違反の可能性が高い為、検討していた実験を凍結する事を提案します。██上級研究員
提案を受諾します。█博士
補遺: SCP-XXX-JPは██県██市に存在する廃工場から発見され、収容に至りました。廃工場からはSCP-XXX-JPの他に死後半年が経過した成人男性1名の死体が発見されており、財団が行った調査で██氏3である事が判明しています。廃工場からは他にも██氏の血液によって描かれた幾何学的模様等が発見されています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8123の低危険度収容ロッカーに収容されます。実験時にはクリアランスレベル2以上の職員の許可が必要です。
説明: SCP-XXX-JPはスキャンすることで、スキャンした物や物が保有している概念の価格を査定するレジスターです。██電気製のレジスターに類似していますが、接続が不可能なハンドスキャナーやキーボードが本来なら故障するはずの方法で接続されていますが、動作に問題はありません。
SCP-XXXX-JPによって査定された物質は即座に消失し、同時にドロア内に消失した物品の価格と同額の日本円が出現します。物品が持つ概念の査定時には接続されているキーボードで打ち込んでからスキャンする必要があります。
[SCP-XXX-JP実験記録]
第1回XXX-JP実験記録
査定品: 清涼飲料水1本
実験方法: SCP-XXX-JPに清涼飲料水1本をスキャンする。
結果: 155円が出現、共に出力されたレシートには155円(税込)と印刷されていました。
第2回XXX-JP実験記録
査定品:
実験方法: 同じ生産元が販売している違う種類の清涼飲料水3本を1本づつスキャンする。
結果: それぞれ155円、210円、10210円が出現しました。共に出力されたレシートにはそれぞれの値段と(税込)と印刷されていました。10210円と査定された清涼飲料水のみ生産元の希望小売価格より高値で査定されました。調査の結果、10210円と査定された清涼飲料水に使用されているビンのキャップには印刷ミスがありコレクターの間で高値で取引されている事が判明しました。
第3回XXX-JP実験記録
査定品: 犬1頭
実験方法: SCP-XXX-JPにD-47586をスキャンする。
結果: ██████円が出現、共に出力されたレシートには██████円(税込)と共に健康状態や年齢等が印刷されていました。
第4回XXX-JP実験記録
査定品: D-47589の腎臓
実験方法: SCP-XXX-JPに腎臓1個と打ち込んでからD-47589をスキャンする。結果: 5万円が出現、共に出力されたレシートには5万(税込)と印刷されていました。腎臓が消失した事による出血等も起こりませんでした。
第5回XXX-JP実験記録
査定品: D-47588
実験方法: SCP-XXX-JPに寿命1ヶ月と打ち込んでからD-47588をスキャンする。
結果: SCP-XXX-JPはスキャン時にエラーを起こし、同時に出力されたレシートには残命不足と書かれており、査定品の消失も起こりませんでした。
補記: D-47588はこの実験から2週間後にSCP-███-JP実験中に死亡しています。XXX-JP実験時にD-47857をSCP-███-JP実験に使用する事は予定されていませんでした。
第8回XXX-JP実験記録
対象: D-47588
実験方法: SCP-XXX-JPに過去10年の記憶と打ち込んでから、D-47588をスキャンする。
結果: ███円が出現、共に出力されたレシートには███円(税込)と印刷されていました。
第9回XXX-JP実験記録
対象: D-47588
実験方法: SCP-XXX-JPに10年と打ち込んでからD-47588をスキャンする。
結果: █████████円が出現、共に出力されたレシートには█████████円(税込)と印刷されていました。
オブジェクト番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス:
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8124の4m×4m×4mの収容室に収容してください。異常性の保護の為、SCP-XXX-JPを用いた実験、収容室への立ち入りは現在禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは様々な種類の銃や戦車、軍艦の主砲、戦闘機等に根付いた1輪の芍薬といった造形のブロンズ製の像です。SCP-XXX-JPは芍薬部分を中心に半径2mの円形の空間に空間に生物が侵入した場合、構成している金属を用いて、侵入した生物を攻撃します。異常性故にSCP-XXX-JPの重量は減少しており、現在のSCP-XXX-JPの重量は収容時の8割程まで減少しています。
補遺-1: SCP-XXX-JPはAWCY?の構成員であった████氏4について捜査していたエージェント█との連絡が途切れた事についての調査中に████氏のコテージ内で発見されました。SCP-XXX-JPには封筒が貼り付けられており、その封筒には遺書と書かれていました。下記の文章はその内容です。
私はこの作品を遺作とする。このブロンズ像は私の戦争に対する怒り、その物である。この作品の結末は何もかもを壊し続けた後の消失だろう。それこそが戦いの、怒りの末路という事を理解しろ。
あらゆる怒りは自らを滅ぼす。
補遺-2: SCP-XXX-JPの収容後、遺品整理会社を装い████氏の本宅を調査中に以下の文書が発見されました。文書に記述されていた日付は████氏の死亡推定日の1週間後となっていました。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81XXのロッカー内に収容してください。SCP-XXX-JPの実験にはセキュリティクリアランスレベル2以上の職員の許可が必要です。実験によって生成されたSCP-XXX-JP-Aはラミネート加工を行った上でアルバムに入れてSCP-XXX-JPと同じロッカー内に保管してください。
説明: SCP-XXX-JPは198█年に███社から販売されたアルバムです。
SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JPの異常性によって生成される写真です。
SCP-XXX-JPは人間の睡眠時に枕として使用する事でSCP-XXX-JP-Aを生成します。SCP-XXX-JPを枕として使用した人物(以下被験者)が睡眠中に見たと証言した内容とSCP-XXX-JP-Aには類似点が多く見られます。その他にも被験者が過去に関わった出来事にも類似点が多く見られますが、被験者はその出来事についての記憶や経験を全て喪失します。
第1回SCP-XXX-JP実験記録
対象: D-59637
実験方法: SCP-XXX-JPを枕として用いて睡眠させ、5時間後に起床させる。
結果: D-59637は青色の軽自動車に衝突される夢を見たと証言しました。SCP-XXX-JP-Aには███製の青い███と複数の骨が折れている脚部のレントゲン写真が写っていました。D-59637は2年前に衝突事故の被害者になっており、SCP-XXX-JP-Aに写っていた青色の軽自動車のナンバープレートはその事故での加害車両の物と一致しました。レントゲン写真は事故後に撮られたD-59637自身の物でした。D-59637は事故の事についての記憶を喪失しています。
補遺: D-59637は自らの脚部の後遺症を生まれつきと認識しています。
第2回SCP-XXX-JP実験記録
対象: D-59637
実験方法: SCP-XXX-JPの活性化によって喪失した記憶を記憶処理によって植え付ける。睡眠時間は第1回実験と同様5時間とする。
結果: D-59637は部屋に猫が居る夢を見たと証言しました。SCP-XXX-JP-Aには幼少期のD-59637と赤い首輪を着けた猫が写っていました。SCP-XXX-JP-Aに写っていた猫はD-59637が産まれる前から飼われていましたが、D-59637はその記憶を全て喪失しています。D-59637に植え付けた記憶は記憶処理から3時間後に全て喪失しました。
第3回SCP-XXX-JP実験記録
対象: D-クラス職員6名
実験方法: ランダムに選ばれたD-クラス職員6名にそれぞれ30分、1時間、3時間、5時間、6時間、8時間の睡眠をさせ、SCP-XXX-JPを活性化させる。
結果: || 睡眠時間 || 内容 || SCP-XXX-JP-A || 喪失した記憶 ||
30分 | 魚を捌いている夢 | 刺身包丁と河豚 | 河豚の捌き方 |
1時間 | 映画を見ている夢 | ████。のポスター |
3時間 | あやとりをしている夢 | あやとりの技であるほうき、東京タワーをしている4本の手 | あやとりによるほうきと東京タワーの作り方 |
5時間 | オレンジ色の服を着た男と話す夢 | 同室のD-█████ | D-█████についての記憶 |
6時間 | パソコンを使っている夢 | スーツを着た被験者 | 3年前に働いていた会社についての記憶 |
8時間 | 電車に乗っている夢 | JR██駅と定期券 | JR██駅について |
分析: 喪失する記憶と睡眠時間は関係が無いと思われます。
第4回SCP-XXX-JP実験記録
対象: D-59638
実験方法: SCP-XXX-JPを用いた30分間の睡眠をD-59638に繰り返し取らせる。
結果:
睡眠回数 内容 SCP-XXX-JP-A 喪失した記憶 1回目 ご飯を食べる夢 昨晩財団内食堂で出された食事 昨晩の献立 2回目 狭い部屋を歩き回る夢 東京都内のアパート 2年前に住んでいた家についての全ての記憶 3回目 学校の教室のような所で勉強する夢 5年前にD-59638の卒業した高校の壁に三平方の定理が書かれている。 三平方の定理
|| 4回目 || 知らない男性と共に歩く夢 || D-59638の父親 || 父親についての全ての記憶 ||
5回目 誰かと話している夢 ひらがな表 全てのひらがな 6回目 誰かに抱かれて泣いている夢 生まれた直後のD-56938 呼吸方法 分析: SCP-XXX-JPの活性化によって喪失する記憶は活性化回数が多いほど過去の記憶になるようです。
補記-1: 6回目の起床直後にD-56938は死亡しており、インタビューが行えていません。その為、喪失した記憶はSCP-XXX-JP-Aの内容とD-56938の解剖結果から推測されています。
第5回SCP-XXX-JP実験記録
対象: D-56939
実験方法: SCP-XXX-JPを用いた30分間の睡眠をD-56939に繰り返し取らせる。
結果: 睡眠回数が██回を越えた時点でD-56939は死亡しました。作成されたSCP-XXX-JP-Aには明らかに地球の地形や生物ではない物が写っている物がありました。現在その地形や生物を捜索中です。
補記:
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはラミネート加工を行った上で不透明のファイルに入れ、サイト-81XXのロッカー内に収容してください。実験の際にはセキュリティクリアランスレベル2以上の職員の許可を得、対ミーム処置を受ける必要があります。実験等で暴露させる必要がある場合にはDクラス職員を暴露させ、実験終了後にクラスA記憶処置を施してください。
説明: SCP-XXX-JPは和紙によって折られた蛸の。内容は都々逸を使用した██氏5宛ての恋文です。SCP-XXX-JPは解離性同一性障害を発症します。形成された人格は必ず自身の事をSCP-XXX-JPの執筆者である█氏だと主張しますが、インタビュー等で証言される記憶や経験は█氏本人の物と一致しますが、断片的です。█氏状態の暴露者はSCP-XXX-JPを18歳以上の人物に様々な手段を用いて、無差別に伝えるようになります。█氏状態の暴露者からSCP-XXX-JPを伝えられた人物はSCP-XXX-JPを直接視認していなくても暴露します。SCP-XXX-JPは常に暴露者の人数と同数になるように増減し、暴露者は必ずSCP-XXX-JPを所持します。下記の文章は対ミーム処置を施したSCP-XXX-JPの1文です。
恋を伝える 術無く果てた 乙女の思い 伝える為に 咲き誇りしは 毒の花
インタビューログ抜粋
対象: █氏状態のD-59636
インタビュアー: █研究員
録音開始:
█研究員: 貴方は何故SCP-XXX-JPを渡すのですか?
D-59636: 自分でもよく覚えてないですが………渡さないといけないんです。託されてしまったので。
█研究員: 誰から託されたんですか?
D-59636: 私に託されたので、私は██さんに手紙を渡さないといけないんです。
█研究員: 何故、██さんに渡そうとしているのですか?
D-59636: 罪滅ぼしです。私が殺してしまった私の思いを届けるために、私は██さんに私の思いを伝えなければいけない。
█研究員: 貴方は、█氏なのですか?
D-59636: 私は、私が託した思いから産まれた私です。
█研究員: 貴方は、██氏について覚えているのですか?
█研究員: █さん?
D-59636: え?何処だ、ここ?
█研究員: ………人格が切り替わりました。インタビューを終了します。
分析: █氏はSCP-XXX-JPが██氏にSCP-XXX-JPを伝える為に産み出した人格だと推測されます。しかし、██氏に関しての記憶を有している可能性は低いと推測されます。
補遺-1: SCP-XXX-JPは196█年に、██県██市で、SCP-XXX-JP暴露者が██名見つかった事で発見され、収容されました。暴露者に対してはクラスA記憶処置が行われました。SCP-XXX-JPの執筆者である█氏は収容時には既に死亡しており、死因は胃がんでした。 █氏の遺品のノートには病気をシロバナマンジュシャゲになぞらえている文章が数多く見られました。
下記の文章はその1文です。
毒の根は 白い触手6を 咲かすため 私の命に絡み付く
私の命を糧にして 咲いたのならば その触手 用いて代わりに伝えておくれ 思うは貴方一人だと
私の思いを 伝える為に 私となりて 咲いてくれ
補遺-2: 201█年█月█日にSCP-XXX-JPに下記の文章が増加しているのが発見されました。
白き触手に 思い託され 早幾十年 未だ届かぬ 乙女の思い
乙女の真似では どうにもならぬ しかして私は 乙女の思いに 逆らえぬ
白き腕では 蛸にはなれぬ さりとて思い
諦める為の 術もなく赤き腕なら 蛸となり 大願果たして 枯れたであろう
オブジェクト番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JP-1から500m圏内への一般人の侵入はカバーストーリー「自衛隊基地」の流布によって阻止してください。
説明: SCP-XXXX-JPはピッケル等の雪山登山に適した装備を有する雪と氷で構成された人型実体です。自身の事をSCP-XXXX-JP収容以前にSCP-XXXX-JP-1で死亡した登山家██氏だと主張しています。SCP-XXXX-JPと会話した人物はSCP-XXXX-JP-1に登山したいと強く思うようになります。SCP-XXXX-JP-1に登山し、その途中で死亡した場合SCP-XXXX-JPの外見が死亡した人物と入れ替わります。現在の外見はインタビュー後に遭難し、死亡したD-47586の物となっています。
SCP-XXXX-JP-1は標高3███mの雪山です。敷地内はで外部の天候に関わらず一時間に20㎝の降雪、気温氷点下、風速5mの天候が維持されています。
下記の音声記録はSCP-XXXX-JPの異常性発覚以前に行われたインタビューです。
SCP-XXXX-JPインタビュー記録
対象: SCP-XXXX-JP
インタビュアー: D-47586
再生開始
D-47586: こんにちはー、ちょっとお聞きしたいことがあるんですけどー。
SCP-XXXX-JP: 別に良いけどよお前、こんな老いぼれの話聞くためにこんな雪山登ってきたのか?
D-47586: 頼まれたんで、それに今日で退職するんでこれ位は我慢できる。
SCP-XXXX-JP: 何の用があんのか分からんが……まぁ良い質問しな
D-47586: じゃあ、早速なんですけども何でこんな雪山に一人で登ってるですか?
SCP-XXXX-JP: あ?この山登ってる理由か?特にこれと言って無いが、強いて言うならこの山が面白いからだな。こんな面白い山、他には無いぞ。
D-47586: 面白い?
SCP-XXXX-JP: あぁ、こんな面白い山はここくらいだ。世界中の山登ったけどよ、この山だけは飽きねぇ。止まない雪、至る所にあるクレバス、どんどん高くなる標高、いくら死んだのか思い出せねぇが面白いことだけは確かだ!
SCP-XXXX-JP: 死んでるが、それが何だ?別に珍しいことじゃねぇだろ人は誰でも死ぬんだからよ。
D-47586: あー……死んだ後どうなったとか分かるんですか?
SCP-XXXX-JP: 面白い奴だな、………死ぬとな、この山の麓に立ってんだ。最初の方は儂も驚いたさ、さっき死んだはずなのに何で儂は生きてんのかと、だがなこの山登ってるとな……それが嬉しいんだよ。確かに死ぬ瞬間は怖いし痛い、もう2度とこんな山登るかと思って死ぬんだ。だがな、麓でこの山見た瞬間にそんな思いはふっとんじまうんだ、こんな面白い山を登らずに死ぬなんて面白くねぇと思っちまうんだ。
D-47586: そうですか………答えてくださってありがとうございました。
SCP-XXXX-JP: おう、今日退職なんだろ?また来いよ。今度は一緒に登ろうや!
再生終了
補遺: 収容されてから現在に至るまでの██年間、SCP-XXXX-JPのSCP-XXXX-JP-1登頂は1度も確認されていません。SCP-XXXX-JP-1の同一の地点でSCP-XXXX-JPは毎回異なる要因で死亡しています。
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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81XXの収容用金庫に収容してください。実験にはセキュリティクリアランスレベル2以上の職員の許可が必要です。実験等によってSCP-XXX-JP-A、SCP-XXX-JP-Bが出現している場合には同サイトの隣接する人型収容室にそれぞれ収容してください。現在は出現していません。
説明: SCP-XXX-JPは異常性を持った白銀等から構成される指輪です。デザインから結婚式用の指輪だと推測されます。実験の結果、破壊やSCP-XXX-JP-A存命中の着脱は不可能と判明しています。SCP-XXX-JPの異常性は18歳以上の人物が左手の薬指にSCP-XXX-JPを着用した直後に発現します。
SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JPを着用した人物です。SCP-XXX-JP-Aはあらゆる要因によって起こりうる身体的ダメージが現れません。また、SCP-XXX-JP-Bを自身の配偶者と認識します。SCP-XXX-JP-Aが結婚した経験の無い人物の場合には、SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JP-Bと25歳に結婚し、現在に至るというようにあらゆる人物の記憶、公的記録が改変されます。SCP-XXX-JP-Aに配偶者や婚約者が存在している場合は本来の配偶者、婚約者以外の全ての人物の記憶と公的な記録が改編されます。
SCP-XXX-JP-Bは、SCP-XXX-JPを着用した瞬間にSCP-XXX-JP-Aの半径5m以内に出現し、SCP-XXX-JP-Aが死亡するまで常に存在し続ける人型実体です。SCP-XXX-JP-BはSCP-XXX-JP-Aに身体的ダメージを受けるであろうあらゆる要因が発生した場合、それによって本来考えられる身体的ダメージが肉体に現れます。それによって死亡することはありません。SCP-XXX-JP-BもSCP-XXX-JP-Aを自身の配偶者と認識しており、SCP-XXX-JP-Aが既婚者や未亡人であった場合には本来の配偶者と同程度のSCP-XXX-JP-Aに対する知識を有しています。
SCP-XXX-JP-Aインタビューログ
インタビュー日時: 197█/█/██
対象: SCP-XXX-JP-A
インタビュアー: ██博士
[再生開始]
██博士: SCP-XXX-JP-A、おはようございます。
SCP-XXX-JP-A: ██先生、おはようございます。少し顔色が悪いように見えますが……大丈夫ですか?
██博士: いえ、大丈夫です。[数秒の沈黙]今日は、その結婚指輪について教えて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?
SCP-XXX-JP-A: 良いですけど………本当に大丈夫ですか?
██博士: 大丈夫です。本当に大丈夫ですから、指輪についてお聞かせ頂けますでしょうか?
SCP-XXX-JP-A: 分かりました。………この指輪はあの人から貰ったんです。██博士: すみません。もう少し詳しく教えて頂きたけないでしょうか、例えば……貰った時のシチュエーションとか。
██博士: 協力ありがとうございます。………すみません、今日のインタビューはもう終了してもよろしいでしょうか。
SCP-XXX-JP-A: 私は良いですけど、………大丈夫ですか?やっぱり少し顔色が悪いですよ?
██博士: …………本日のインタビューは終了です。ありがとうございました。
[再生終了]補記: SCP-XXX-JP-Aが述べたSCP-XXX-JP-Bが行われたと言うプロポーズの方法は、私が行った彼女へのプロポーズの時のものと完全に一致しています。██博士
補遺: SCP-XXX-JPは196█年に██研究員博士が購入し、200█年までSCP-XXX-JP-Aであった██元研究助手に贈呈したものです。██元研究助手はSCP-XXX-JP-Aに変化したと確認された時点でクラスC記憶処理材により財団に関する全記憶を消去されています。
SCP-XXX-JP-Aについての本来の記憶や記録を保持していた██博士は現在、SCP-XXX-JP担当職員となっています。
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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは現在未収容状態です。SCP-XXXX-JPの出現を阻止する為、日本国内で出店可能なイベントが開催された場合、機動部隊O-71(お祭り男)を出店させ、出店出来ないように調整してください。
説明: SCP-XXXX-JPはコガネクモの頭部を持った人型実体です。SCP-XXXX-JPは口から綿飴状の糸を吐く事が可能であり、生成された糸(SCP-XXXX-JP-1)は綿飴として認識され、通常の綿飴と同様に食用が可能です。SCP-XXXX-JPは日本国内における出店可能なイベントの開催時に出店数に余裕がある場合、空きスペースに屋台と共に出現し、イベント終了と同時に消失します。
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